経験してきた仕事に自信を持とう

「たいした仕事ではないんです。誰でもできる仕事なので・・・」

 キャリア相談を実施していると上記のように回答される方が意外と多いのですが、10年も20年も勤務してきた仕事が「たいした仕事ではない」はずがありません。中には「マニュアルどおりに仕事をするだけなので・・・」と自信喪失症候群の方がいらっしゃいますが、マニュアルどおりに仕事ができるのであれば胸を張って自慢してください。社長以下すべての従業員が自ら定めたマニュアルどおりに仕事をしていたら、昨今のメディアを騒がす大手企業の不正会計やデータ改ざんが行われることなどないのです。
 また、「誰でもできる仕事」の判断
基準は何なのでしょう。誰にでもできるといえば、世の中の仕事の大半は研修や経験を積めば誰でもできるのではないでしょうか。

自分の職務能力を他人と比較する必要はない

自身の職務能力を他人と比較する必要はありません。同じ職場の同僚であるA君やB子さん、先輩のCさん、Dさんと比較するのは無意味です。
 例えば、接客ひとつをとっても、世の中には高度な接客力を武器に接客講師や接客コンサルタントとして生計を立てている方もいれば、飲食店のホールスタッフ、百貨店やショッピングセンターの販売スタッフ、ホテルや旅館のフロントスタッフなどもいますが、接客講師と近所の行列ができるラーメン店の無愛想な頑固オヤジの接客力は同じではありません。接客講師が報酬を得て講師をしている以上は、報酬に見合った「接客力」を保有していないと講師が務まりません。一方で、ラーメン店の無愛想な頑固オヤジは頑なに美味いラーメンを追求し、提供するからこそ人気を博している訳で、「無愛想な頑固オヤジが作る激ウマラーメン」が売りなのに、愛想のよい店主に変わると怪しさ満点で逆に
人気がなくなるかもしれません。
 これまで培ってきた職務能力は、その能力に応じて活かせる場所が必ずあるので、まずは自身のやってきた仕事に自信を持ってください。自分の職務能力に自信が持てない方が記載された履歴書と職務経歴書は自信の無さがあふれ、中途半端な内容になっているので書類選考を通過できません。また、運良く面接に進めても自信の無さが態度に出てしまうので不採用になってしまいます。自分に自信も持っていない方が採用されることはありません

就活で職務能力をどのようにアピールするべきか

自身の職務能力を大きく見せる必要はなく、「たいした仕事じゃないから」といった理由で省略するのではなく、自身が保有するありのままの職務能力をわかりやすく伝えるようにしてください。※「できない」仕事まで「できる」と嘘をつくのは止めましょう。必ずバレます。

では、自分の職務能力をわかりやすく伝えるにはどうすればよいのか。ポイントは過去に経験した具体的事例を挙げて説明するに尽きると思います。
 例えば、職務能力の一つとして「接客力」をアピールする場合、

「私は接客力に自信があります。」

と伝えたとします。これではどの様な接客力を持っているのかがわかりません。そこで

「私はお客様の立場にたった接客力に自信があります。」

と伝えます。少し具体的になったので、お客様の立場にたった接客が可能ということが理解できるようになりますが、お客様の立場にたってどのような接客ができるのかわかりません。
 ここで事例を一緒に伝えます。この事例は、過去に経験した一番印象に残っている事例を挙げるとよいでしょう。新しい事例である必要はありません。古い事例でも大丈夫です。

「私はお客様の立場にたった接客力に自信があります。◯◯百貨店の家電売場で勤務していた時に70歳半ばの女性が万歩計の電池交換に来店されたことがあります。簡単に交換できるタイプの万歩計でしたので、店舗で交換すると交換費用が別途かかることを説明し、ご自身での交換を提案しました。電池の交換方法を説明の上、130円の電池のみ購入していただいたところ大変に感謝された経験があります。その時の接客が切っ掛けとなり、お客様にはたびたび家電製品を購入いただきました。お孫さんの結婚祝にと家電製品一式を購入いただいたこともあります。時にはご友人も紹介いただいたりと売上アップに繋がりました。貴社でも同様にお客様の立場にたった接客で売上アップに貢献したいと考えております。」

と伝えるとどうでしょうか。具体的な事例が入ったことで接客している現場まで見えてくるようで「接客力に自信がある」という証拠が示され、説得力が増しました。職務能力のアピールは、必ず具体的な事例を挙げて行ってください。
職務経歴書には具体的な事例を入れて職務能力をアピールしてください。そうしませんと
採用担当者には伝わりません。また、面接で「接客力に自信があります。」と伝えると「どんな接客でしょうか。」と質問されます。「お客様の立場にたった接客です。」と答えると「お客様の立場にたった接客とはどういった接客でしょうか。具体的に教えてください。」となって、このあたりで面接官はかなりイライラしていることと思います。従って、面接では一気に事例を挙げて職務能力をスマートにアピールしてください。小出しにアピールすると面接官に幼稚な印象を与えますので注意しましょう。

関連記事

ピックアップ記事

  1. 身内に相談しても反対されるだけ  ご両親に転職の相談をされた場合、「今の時代に転職だなんて・・・お…
  2. 中高年就活塾の受講対象者はこのような方です ●会社都合で退職することになったが再就職支援サービスが…
  3. 当社の教育・研修プログラムは、病院・クリニックはもとより大手上場企業、中堅中小企業で豊富な実績がある…
ページ上部へ戻る