自身の「キャリアデザイン」を他人に設計させたままで平気ですか

 大学を卒業して就職すると入社式の後に新人研修 (長いところでは3ヶ月) が行われ、新人研修が終了すると長期の研修で親睦を深めた同期とはバラバラになり、各人の配属先に勤務することになります。人によって配属先は、人事・総務・経理・生産管理・営業・研究開発・・・とバラバラ、勤務地もバラバラです。

さて、ここで重要なことは、あなたの職業人生であるはずなのに、あなたには「職業」を決める権利がないということです。配属先はどのように決まるのか・・・あなたの希望よりも適正が重視され、それ以上に優先されるのは会社都合です。あなたの職業人生なのに・・・

  就職とは字のごとく職に就くことであって、どこぞの企業に入社することではありません。配属先が決まって初めて就職したというのが正解です。ここからあなたの輝かしい職業人生がスタートします。
 社会人デビューしたての頃は、世の中にどんな職業があるのか分からない状況なので、会社があなたに選んだ職業からスタートしても問題はないでしょう。ところが会社は、その後も人事異動という拒否できない辞令であなたの職業を会社都合で決め続けます
 「人事や総務の間接部門から営業やシステムエンジニアに5,000人規模の配置転換」・・・これは実際にありましたね。いきなり人事から営業に配属となり、売上ノルマ達成のために頑張れるでしょうか? 多くの現役システムエンジニアが直ぐに陳腐化するITスキルに悩んでいる中、総務から簡単にシステムエンジニアになれるものでしょうか? ・・・はなはだ疑問です。
 「辞令」という一枚の紙切れで定められた職業人生を拒否することなく会社のためにと頑張ってきたのに、45歳で「もう、あなたは必要ありません」と退職勧奨される・・・虚しいですね。

 終身雇用が崩壊する以前は、異動や転勤に逆らわず働き続ければ、年功序列で出世し、無事に定年を迎えることができたので「キャリアデザイン」の必要性がなかったのですが、会社が最後まで面倒を見てくれない今の時代は、「自分の職業人生を自らの手で主体的に構想・設計=キャリアデザイン」し、描いた設計図から大きく乖離しそうな場合は会社を辞める決断も必要です。

 終身雇用が崩壊し、自身の「キャリアデザイン」を他人に設計させたままにする時代は終わりました。自分の職業人生ですので自分でデザインしましょう

2019年6月7日
伊藤吉郎

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